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【Waratahs選手紹介】バーナード・フォーリー

コラム6/10(金) 18:25

ワラターズの背番号10、SOバーナード・フォーリーの姿からは、人類の限界を突き抜けたといったオーラは感じ取られないのだが、それなのに、この人は恐ろしく勝負強い。たとえば、2014年のスーパーラグビー決勝では、残り時間のないなか、クルセイダーズに2点ビハインドの状況で45mのPGを成功させて33ー32と逆転し、初優勝をもぎ取った。
また、昨年のW杯準々決勝の、オーストラリア対アイルランド戦の終了2分前にも、ジュベール・レフェリーの誤審疑惑の絡んだ、相手のオフサイドで得たPGを決めて、35ー34の逆転勝利を収めている。

フォーリーはW杯後に日本のトップリーグ、リコーブラックラムズでプレーしたので、生でプレーを見た方も多いかと思う。 そのトップリーグでは、第2節から入替戦まで連続10試合に出場し、2トライ、18コンバージョン、4PGによる58得点を記録し、プレースキックの成功率92%という圧巻の数字を残している。

彼の場合、正確なキック力が最大の武器と言えるのだが、パスによるチャンスメークの他、自分自身でトライをとる能力も高い。ミスをせず、すべてのスキルをハイレベルにこなせるプレーヤーなのである。アタックでは、タッチ際を駆け抜けてトライをとるような意外性もみせるが、そこには7人制のオーストラリア代表の中心選手として主将を務めた経験が生かされているようである。

フォーリーの子供のときからのあこがれの選手はオーストラリア代表ワラビーズのSOだったスティーブン・ラーカムだという。いまワラビーズでは、アタックコーチを務めるラーカム本人から、直接教えを受ける立場にある。

ワラターズでは初めはFBだったが、マイケル・チェイカ監督が就任した2013年から昨年まで3年間は背番号10番の先発で全試合に出場してきた。同じように国代表ワラビーズでも、チェイカ監督が就任した2014年10月から、背番号10のジャージーを着続けるようになった。このことから、フォーリーがこの監督に才能を見いだされ、飛躍のチャンスをつかんだことがわかる。

来日するワラターズは、SHニック・フィップスとフォーリーという息のあったハーフコンビを軸に、多彩なアタックを仕掛けてくるだろう。膝を負傷したインサイドセンターのカートリー・ビールの欠場は残念だが、13番にイズラエル・フォラウの入ったBKラインと、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズBK陣との攻防が、今から楽しみである。

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