SUPER RUGBYスーパーラグビー

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スーパーラグビーとは2018

SUPER RUGBY

日本初のプロラグビーチームであるヒト・コミュニケーションズ サンウルブズが、スーパーラグビーに参戦して2シーズンが終わった。ここまで通算3勝と苦しい戦いが続くが、世界最高峰のプロリーグを経験し、コーチ、選手の経験値は着実に蓄積されている。サンウルブズのホームスタジアムである秩父宮ラグビー場では、プロリーグならではの華やかな演出や応援スタイルも定着してきた。ここでは、スーパーラグビーがどんなリーグなのか、その歴史をたどりながら簡単に解説しておきたい。

スーパーラグビーは、ラグビー界最強、最速のプロリーグと言われている。参加チームはラグビー王国のニュージーランド、そのライバルである南アフリカ、オーストラリアが軸。ここに2016年から、アルゼンチンと日本のチームが参戦し、5カ国間を行き来して行われている。スーパーラグビーの起源は、1986年から1991年まで開催されていた「サウスパシフィック・チャンピオンシップ」。この選手権は、オーストラリアのニューサウスウェールズ、クインズランドの州代表、ニュージーランドのオークランド、ウェリントン、カンタベリーの州代表とフィジー代表の6チームで開催されていた。1992年から「スーパー6」と呼び名が変わり、次第にチーム数が増えていった。

1995年までのラグビーは、プレーすることによって報酬を得ることが禁じられていた。1995年にプレーに対する報酬が認められると、世界各国でプロリーグが発足。その先陣を切る形で始まったのが「スーパー12」だった。スーパー12は、ニュージーランド5、オーストラリア3、南アフリカ4の計12の州代表に各国の精鋭を集約し、これをプロチームとすることで運営を始めた。たとえば、ニュージーランドであれば27の州代表からトップ選手を5チームに吸い上げ、この5チームの選手たちが「スーパー12」でプレーし、同国代表のオールブラックスに選出されるというピラミッド型のシステムだ。地域代表がプロクラブになるという特殊な形態でリーグ戦を戦う。

つまり、「スーパー12」で戦っている選手たちは参加国の代表選手とその予備軍。しかも、当初の3カ国は、長らく世界3強として君臨してきた存在だ。プロとして最高級のプレーを見せると同時に、ラグビーワールドカップの優勝を争う国代表の座を巡る争いでもあり、「スーパー12」は世界で最も闘争的で激しく、スピーディーなリーグとして人気を博していく。 その後、14、15とチーム数が増える段階で「スーパーラグビー」という呼び名に統一され、2016年にはアルゼンチン(ジャガーズ)と日本(サンウルブズ)が参戦。18チームで運営されることになり、2018年からは南アフリカとオーストラリアのチーム数を減らし、15チームで開催されることになった。
応援のスタイルは、国代表同士の戦いのような荘厳なものとは一味違い、観客も試合の合間に流れる音楽で踊ったり、歌ったり、大いに楽しむ。プロリーグとしてのエンターテイメント性も人気の要因だ。

強豪国の代表選手を多数含むリーグに、世界ランキングでは過去最高でも9位の日本代表選手、予備軍がチームを編成し、「サンウルブズ」として参加する。 日本ラグビーにとって冒険的な挑戦は、日本代表強化の切り札でもある。最多優勝8回を誇るのは、ニュージーランドのクルセイダーズ。現在、パナソニック・ワイルドナイツで指揮を執るロビー・ディーンズ監督が率いていたチームだ。2017年はスコット・ロバートソン ヘッドコーチの下、9年ぶりの優勝を飾った。
果たして、2018年はどのチームが頂点に立つのか。2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに出場するだろう各国代表選手も数多くプレーしている。世界トップレベルの激闘を大いに楽しんでもらいたい。

Text by 村上晃一