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スーパーラグビー2017 ROUND16 ストーマーズ vs. ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ
マッチレビュー

村上晃一2017.07.10

スーパーラグビー2017 ROUND16 ストーマーズ vs. ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ<br>
マッチレビュー
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズにとっての今季14戦目、ストーマーズとの一戦は、南アフリカ共和国のケープタウンで行われた。前節、ライオンズに7-94という屈辱的大敗を喫したサンウルブズは、9名のメンバーを変更して気持ちをリセットし、アフリカ1カンファレンス首位のチームに挑んだ。

立ち上がりから激しく前に出るディフェンスを見せたが、CTBデレック・カーペンターのタックルが相手の首に入ってしまい、シンビン(10分間の一時退場)となる。窮地に陥ったサンウルブズだが、PR浅原拓真、FL松橋周平らがノックオンを誘うタックルを見せ、スクラムは前節とは見違えるまとまりで対抗、連続攻撃を仕掛けて、ストーマーズに圧力をかけた。しかし前半7分、攻め込んだラックでのボールを相手に蹴り出され、そのボールを拾ったWTBチェスリン・コルビにトライを奪われる。

10分にSO田村優がPGを返したが、14分にはストーマーズFWの波状攻撃に長時間耐えながら、最後はCTBのEW・フィルヨーンにトライを奪われてしまう。しかし、直後の19分、サンウルブズは、HO日野剛志、LOヘル ウヴェらがディフェンスラインをこじ開け、最後は、田村、NO8ヴィリー・ブリッツ、カーペンター、FLマルジーン・イラウアが小刻みにパスをつなぎ、WTB後藤輝也がトライを返す。スコアは、14-10。その後は、WTB松島幸太朗、田村らがラインブレイクしてチャンスを作ったが、トライは取りきれず、逆に前半終了間際、ストーマーズFBディリン・レイズにカウンターアタックから大幅ゲインを許し、100m10秒台のWTBシアベロ・セナトラにトライされ、19-10で前半を終えた。

「我々は南アフリカにいい試合をしに来たわけではなく、勝ちに来たのだという話をして、後半に入りました」(日野剛志)。9点差を跳ね返そうと意気込んだ後半の序盤だったが、5分にまたしてもレイズのカウンターアタックから、19歳のSOダミアン・ヴィレムセにポスト下に走り込まれて26-10。すぐに攻め返し、日野剛志がラックサイドをついてトライし26-15としたが、サンウルブズのスコアはここまで。以降は、レイズ、コルビ、セナトラの俊足バックスリーにスピードの差を見せつけられ、次々にトライを奪われた。

スクラムは改善され、相手がフェイズを重ねるアタックに対してのディフェンスは我慢強く反応できたが、キックを深く蹴り込んだ際に追いかけるディフェンスラインには課題が残った。
「差を感じたのは、本当に小さな部分です。ちょっとしたところで、ラックのボールを蹴られ、1つのミスから一瞬でスコアに持っていかれてしまい、常に1人ひとりのコネクトを切ってはいけないということを改めて感じました」(日野剛志)。
「個々のスキルやフィジカルな部分、コミュニケーションのところで、まだ差はかなりあると感じました」(松橋周平)。
手ごたえを感じながらも、スーパーラグビーのトップレベルの選手との差を痛感した選手たち。この経験をするためにスーパーラグビーに参戦したのであり、こうした差を試合ごとに詰めて行くことが求められている。

何度もディフェンスを振り切って前に出た松島幸太朗は言った。
「根本的なフィジカルの差を感じました。どうしても1対1になった時に差し込まれてしまい、1人ひとりのフィジカルの部分をもう1度見直さなければいけないと思います。(最終戦に向けては)もっと賢く、相手に対して一番いい戦術を取り入れ、全員でそれを遂行していくことが大事になってくると思います」。

フィジカル面のレベルアップは喫緊の課題だが、この1週間で直せるものではない。7月15日(土)の今季最終戦(vsブルーズ/12:05キックオフ@秩父宮)では、現状のベストを尽くすしかない。ニュージーランドのブルーズは、ストーマーズ以上に個人技の優れた選手が多い。ディフェンスの修正は必要だが、防戦一方では勝ち目はない。ボール保持時間を長くして攻め続けたい。そして、来季につながる戦いで、2017シーズンを終えてもらいたい。

©JSRA photo by K.Demura

ROUND16 日本時間:7月9日(日)2:30
ストーマーズ 52-15 ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ
DHL ニューランズ, ケープタウン
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