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【世界のスタジアム ー AMIスタジアム】

コラム8/2(木) 18:00
スーパーラグビー2018の決勝は2年連続でクルセイダーズ対ライオンズとなりました。昨年のファイナルはライオンズのホームスタジアム、エミレーツ・エアライン・パーク(エリス・パーク・スタジアム)で行われましたが、今年の決勝はクルセイダーズのホームであるAMIスタジアムで行われます。

AMIスタジアムはニュージーランド南島に位置する都市クライストチャーチにあります。
クライストチャーチは2011年2月に地震の被害に遭いました。今年サンウルブズが遠征で訪れた際には、震災から既に7年の月日が経っているにも関わらず、現在もまだ市内の至る所に残る震災の傷跡が目に止まりました。市内にある有名なクライストチャーチ大聖堂が破損した状態のままになっていたのも非常に印象的でした。



クルセイダーズは2011年の震災まではAMIスタジアム"ランキャスター・パーク"をホームスタジアムとして利用していましたが、震災による損傷により同スタジアムの利用ができなくなった為、現在のAMIスタジアムが利用されるようになりました。震災後長年そのままにされていたランキャスター・パークは、現在解体が進められています。
2012年からクルセイダーズがホームスタジアムとして使用しているAMIスタジアムは、非常にシンプルな作りのスタジアムです。観客席18,000と比較的小さなサイズのスタジアムですが、観客席とピッチの距離が非常に近く、ファンには嬉しい作りになっています。 

スタジアムの照明にはAMIスタジアムの名前がプリントされてあり、ここが新しいAMIスタジアムであることを誇示しているようです。



スタジアム内に目をやると、グランド脇には砦のオブジェがあり十字軍(クルセイダーズ)のホームであることをイメージさせる演出をしています。他にもスタジアム内にいくつも設置してあるトーチにもクルセイダーズのモチーフがプリントされています。試合中にはこのトーチから炎が上がり、試合を盛り上げます。

選手が利用するチェンジングルームはピッチから少し離れたとこにある建物の中に設置してあります。このチェンジングルームは選手用の長椅子が並べられているだけの非常にシンプルなものになっています。


(写真:アウェイチーム用チェンジングルーム)

実際にこのスタジアムを訪れたとき、シンプルな作りに驚いたのと同時に、チェンジングルームの広さが、クルセイダーズが使うものとアウェイチームが使うものでサイズが大きく異なることにも驚かされました。ホームチームであるクルセイダーズが使うものはアウェイチームが使うものより広いスペースが確保されていて使い易くなっており、意外なところでホームアドバンテージを発揮しています。

(写真:クルセイダーズ用チェンジングルーム)

チェンジングルームとピッチの間には選手がピッチに入場する際通るトンネルがあります。このトンネル内にはファンが応援している様子がプリントされていて、試合に向かって行く選手を送り出しています。



今週の土曜日にAMIスタジアムで行われるスーパーラグビー2018決勝では、ホームのアドバンテージのあるクルセイダーズが2連覇を達成するのか、それともライオンズが昨年のリベンジを果たすのか。いよいよ、スーパーラグビー2018最後の決戦が始まります。
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