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興奮再び!開幕が待ちきれない!

村上晃一2016.12.19

興奮再び!開幕が待ちきれない!
世界最高峰のプロリーグ「スーパーラグビー2017」の開幕が迫ってきた。2016シーズンを秩父宮ラグビー場で観戦したファンの皆さんは、あの興奮が蘇り、待ちきれない思いだろう。
参戦2年目となるヒト・コミュニケーションズ サンウルブズは、12月12日に新シーズンのスコッド36名を発表。16日には4名の追加メンバーが発表され(選手リストはこちら)、計40名との契約が決まった。今季より指揮を執るフィロ・ティアティア ヘッドコーチは、スローガンの【RISE AS ONE】について、「チームのスタンダードを高め、チーム、スポンサー、ファンがひとつになって高みを目指す」という旨の説明をした。

2016シーズンは、秩父宮での5試合で平均観客数が17,000人を超え、オオカミの遠吠えで選手を後押しする応援が定着するなど、選手とファンが一体となって日本ラグビーの新しい歴史を作る気概がスタジアムに充満していた。発表された2017シーズンのメンバーを見て、改めて思い出された人も多いだろう。2016シーズンのリーダーだった堀江翔太、立川理道、田村優、大野均らは引き続き名を連ね、新たに、スーパーラグビーの経験豊富な田中史朗(昨季まではハイランダーズ)、11月の日本代表で活躍した松島幸太朗も加入した。

堀江は海外クラブからのオファーを断ってのサンウルブズ入り。
「2019年(ラグビーワールドカップ日本大会)に向かって良い結果を残したいし、2016年のキャプテンとしての経験を伝えたいと思った」。
2016シーズンのチーム立ち上げ時に、選手の契約が思うように進まなかった2015年8月、主力選手で最初に声を上げたのも堀江だった。楽しみにしているファンを悲しませたくないという想いだ。「俺は行くよ、一緒にやろう」。賛同した選手が次々に契約を決めた。スタッフの尽力はもちろんだが、選手たちの熱い気持ちがあったからこそ、サンウルブズの参戦は実現し、これまで雲の上の存在だったスーパーラグビーが日本で開催され、日本のラグビーファン、選手たちはその魅力に目覚めた。
2017シーズンのスコッド入りした三村勇飛丸もその1人だ。「最初は1ファンとして見に来ていたのですが、次第にここでプレーしたいと思うようになりました」。その熱は多くの選手に引き継がれ、2017年のサンウルブズの試合で発揮されることだろう。

新シーズンは、メンバー編成に日本代表強化がより鮮明に反映されている。ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは、チームジャパン2019(サンウルブズ、ジュニア・ジャパン、U20日本代表含む)の総監督であり、日本代表とサンウルブズは連動して強化される。サンウルブズのアシスタントコーチ陣(スタッフリストはこちら)のうち、ベン・ヘリング(ディフェンスコーチ)、長谷川慎(スクラムコーチ)は日本代表と同じであり、田邉淳(アタックコーチ)はトニー・ブラウン日本代表アタックコーチの手法を一番よく理解している人だ。

日本代表を念頭に、サンウルブズの新スコッドには、2015年・2016年の日本代表選手、今後日本代表になる資格のある海外出身選手が並ぶ。スーパーラグビーはシーズン中のいつでも選手を追加できるため、現在の40名より大きな枠で多くの選手にスーパーラグビーを経験させることになるだろう。
忘れてはいけないのがスーパーラグビーはプロリーグだということ。参加チームとして、それにふさわしい試合をしなければならないのも事実。2016シーズンに主軸として活躍したFW第3列のエドワード・カーク、FBリアン・フィルヨーンは現在のところ日本代表でプレーする資格がないが、メンバー入りしているのはそのためだ。

2年目のシーズンは1年目よりもタフな戦いになりそうだ。レギュラーシーズンは各チーム15試合。南アフリカ・グループに所属するサンウルブズは、南アフリカの3チームとホーム&アウェイで、他4チーム(アルゼンチンのジャガーズ含む)、ニュージーランド・カンファレンスの5チームと1試合ずつ対戦する(2017シーズンはオーストラリア・カンファレンスの5チームとは対戦しない)。ニュージーランドは、2016シーズンの王者ハリケーンズはじめ強豪ぞろい。ジャガーズとの対戦も、2016年はホーム(秩父宮ラグビー場)だったが、2017年はブエノスアイレスに遠征しなくてはいけない。移動距離は昨年シーズンよりも多くなり、選手の負担も大きくなる。そんな経験が選手をさらにタフにするだろう。

開幕戦(2017年2月25日)は、王者ハリケーンズを秩父宮ラグビー場で迎え撃つ。ハリケーンズには、2016年のワールドラグビー最優秀選手ボーデン・バリット(SO)はじめ、デイン・コールズ(HO)、TJペレナラ(SH)、ジュリア・サヴェア(WTB)などオールブラックス(ニュージーランド代表)のスター選手が揃っている。サンウルブズがどんなメンバー編成で、どんな戦いを繰り広げるのか。楽しみは尽きない。

この開幕戦に先立つ、2月18日(土)には、トップリーグのオールスターチームとの試合「JAPAN RUGBY DREAM MATCH 2017 北九州スタジアムオープニングイベント」が行われる。12月16日には、トップリーグオールスターズのヘッドコーチをジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチが務めるという発表があった。フィロ・ティアティア対ジェイミー・ジョセフという元オールブラックスの指揮官同士の対決という図式も生まれたわけだが、この試合は今後のサンウルブズのセレクションマッチの意味合いも出てきたということだ。トップリーグオールスターズの中から、サンウルブズでのプレーの機会を得る選手が出てくるかもしれない。

ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本の各国代表、その予備軍がしのぎを削るスーパーラグビー。試合のクオリティーは各国代表レベルとそん色なし。1試合ごとに成長していくサンウルブズの選手たちとともに、2017シーズンも世界一スピーディーでパワフルなリーグを楽しんでもらいたい。

©JSRA photo by H.Nagaoka